進撃の巨人(1) (少年マガジンKC)


宝島社が毎年発行しているマンガ紹介本「このマンガがすごい!2011」で今年度オトコ編の1位だそうで。
しばらく前から本屋で見かけるたびに「買おうかな」と思ってたんですが、連休に1~3巻までまとめて購入しました。

「100年前、巨人と呼ばれる天敵の出現により人類は絶滅の危機を迎えた。
生き残った人類は3重の壁を築き、安全な領域を確保することに成功。
しかし、5年前に大巨人が突如出現して壁を破壊。
多くの巨人が壁の中に流れこみ、……」
といった内容です。

設定みたいなこともだんだんと明かされていくので、3巻くらいでまだプロローグな感じです。やっと「進撃の巨人」の意味がわかったところですし。

たしかに評判になってるだけあって、おもしろいかといえばおもしろいです。でも、なんというか巨人の怖さがもう一つ納得できない。

人類は巨人には勝てないんだと絶望するシーンとか、
巨人に囲まれて逃げ場がなくなったときに、銃をくわえて自殺するシーンとかが描かれてますが、そこまで絶望的な感じがしない。

大砲で巨人の頭をふっとばすことはできるし、首の後ろの急所を切り落とせば倒せるという設定になっている。
頭をふっとばしても1~2分で再生するらしいですが、大砲を並べてその1~2分で急所を切り落とせばいいのではと思ってしまう。

自殺するシーンにしても、「巨人に殺される」=「巨人に噛みちぎられて喰われる」なので、自殺の方がましというほどおぞましい死に方な感じがしない。

実際、人類側の優秀な兵士の手で何体かの巨人は倒されてるわけだし(巨人はものすごくたくさんいるみたいだけれど)。

怖い、おぞましいという点で、「デビルマン」とか「寄生獣」を思い出しました。
デビルマンは、悪魔と合体するとおぞましい姿になる、自分でなくなるといった怖さ。
寄生獣は、一見すると人間と区別がつかない、一対一では人間に勝ち目がない、といった怖さ。
進撃の巨人ではそういうのがないので、巨人の強さや怖さ、おぞましさがもう少し描かれていればなあと思いました。

新装版 デビルマン(1) (講談社漫画文庫 な 2-37)


寄生獣(完全版)(1) (アフタヌーンKCDX (1664))


ただ、まだプロローグっぽいですし、これからおもしろくなりそうなので、続きは買うと思います。4巻は4月に出るみたいですし。

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