宝島社『このマンガがすごい!2012』オトコ編第1位!
と、帯に書いてあったので、買ってみました。


だけどこの頃
手塚先生は大きなスランプとピンチの時期で……
漫画のヒット作は途切れ
アニメは経営的に大失敗……
昭和48年8月虫プロ商事倒産……
昭和48年11月虫プロ倒産……
だそうで、ブラック・ジャックの連載が始まる前は厳しい状況だったようですね。

でも、ブラック・ジャックに関係したことはそれくらいで、どちらかというと手塚治虫という人はどういう人だったかが描かれています。

手塚先生の職場(連載している雑誌編集部も含めて)というのは、今から考えると超絶ブラック企業ということになるんでしょうが。

でも単純にブラックというわけでもなく、何が違うのかを考えてみると、トップ(手塚治虫)が周りの誰よりも多くのものを投入して、良いものを生み出してるからかなと思いました。
 
最初からどだい無理なスケジュールなのに
アニメの仕事を引き受け
スタッフに逃げられてもあきらめず
独りで全部やろうとさらに状況を悪くし……
決して妥協することなくリテイクを連発して……
ついにはヘトヘトになってコピー機と机のすき間にダンボールを敷いて寝ている……
これが日本一の世界一の漫画家
神様と呼ばれる男
手塚治虫なんだ…!!!
というあたりはちょっとアップルのスティーブ・ジョブズを連想しました。

やっぱり世界最高であるためには、
手塚先生は持てる時間のすべてを使っておもしろいマンガを描こうとしていた!!
という永井豪先生の言葉がすべてのような気がします。

あと、手塚先生以外にたくさんの人が出てきますが、誰一人として作品に対するアイデアは出してませんね。
手塚先生のほうから「おもしろいかどうか」を聞く場面はありますが。

誰もが遠慮して言うことができなかったのか、手塚先生が口出しを許さなかったのか。
登場してる編集者がみな「原稿を早くください」しか言ってなくて、なんとなく天才の孤独みたいなのを感じました。

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