「星を継ぐもの」を読んで以来(「「星を継ぐもの」星野之宣」)、昔読んだ「未来の二つの顔」がまた読みたくなりました。

「未来の二つの顔」も「星を継ぐもの」と同じく、J.P.ホーガンの原作を星野之宣がマンガ化したものです。

元々が1993~1994年ごろに連載されていたもので、KCデラックスで全2巻で出た後、2003年に講談社漫画文庫で出たようです。

未来の二つの顔 (講談社漫画文庫)


原作の小説は読んだことがあって、マンガのほうは雑誌に連載されていたのを何回か読んだ記憶があります。

テーマは人工知能の反乱です。
人工知能にあいまいな指示を与えたことによって事故が起こります。
このまま人工知能を使い続けるのは危険だという人たちと、もはや人工知能なしでは社会が成立しないという人たちで議論になり、実験を行うことになります。
完全に切り離された環境であるスペースコロニーで、人工知能にわざと反乱を起こさせ、人が人工知能を鎮圧できるかを試す実験です。

生活区域は別になっていて人工知能は知らないし、人工知能の知らない色々な手段を用意してあるし、最終的には電源を切れば人工知能には何もできないし、とありとあらゆる準備をしてから実験を始めるんですが、人工知能の進化、学習の速度が人の予想をはるかに上回り、どんどん人間が追いつめられていくというストーリーになっています。

今となっては古いSF小説なので、人工知能はここに描かれているような形の進み方はしてないよなとか、気になる点もありますが、それでも今読んでもやっぱりおもしろかったです。
原子力発電でも、推進派と廃止派にわかれて議論をしていますが、このストーリーのように実験ができればいいんですけどねえ。

人気ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ