センゴク天正記(今のところ13巻まで出てます)の外伝という位置づけ。全五巻で完結してます。

「戦国時代」とはなにか。
桶狭間戦記は、この問いかけから始まります。

幕府の内乱、支配階級の内紛による権威の失墜、それだけで日本史上かってない動乱の原因になるだろうか?
動乱の原因となったのは「小氷河期」の到来による大飢饉である。と。

一応、主人公は、織田信長と今川義元ということになるのかもしれませんが、その時代の大飢饉というところから話が始まっているので、単純に信長がどうだったから、義元がどうだったからという話にはなりません。

時代背景からはじまって、貨幣経済の発達、織田と今川の地理的関係などから織田と今川の対決が不可避だったという話になっています。

今川義元の一般的なイメージは、京都や公家に憧れて武将としてはマヌケだったから桶狭間で奇襲されて負けた、みたいな感じかと思います。
でも、このマンガではむしろ戦国武将の完成形であり、桶狭間とは信長と義元の二人の天才の戦いだったという風に描かれています。

織田信秀(信長の父)を、今川義元が敵として尊敬し憧れて、死力を尽くして倒そうとします。
今川義元を、信長が敵として尊敬し憧れて、死力を尽くして倒そうとします。

戦国時代とはなにか。
桶狭間の戦いを描いた後に作者の答えが書いてあります。、
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