「頭がいい」というのは、たとえば、記憶力がいいとか、数学ができる(論理的に考えられる)とか、将棋やチェスで何十手も先を読めるとか、難しい試験に合格するとか、まあ色々な解釈があります。

でも、どれもピンとこないというか、それができても頭悪いと感じる人もいるし、できなくても頭がいいと感じる人もいて。

これまで、どうなれば「頭がいい」と言えるのか、納得のいく答えを思いつきませんでした。

最近、これって「頭がいい」を判断する基準になるんじゃないかなと思ったことがあったので、ここに書いてみます。

まず、なんとなくですが、「頭がいい」とは記憶力がいいとか、個別の能力を指すのではないような気がします。
どちらかというと、何かができる能力というような総合力かなと。
試験に合格するというのも総合力ではありますが、それも試験に出る範囲ができればいいので、一部の能力かなと。

そういう意味で、「頭がいい」とは、ありとあらゆる知力の総合力かなという気がします。

ではそういう知力の総合力とは何かというと、生き残るための知力かなと。

生き残るための知力、ではまだわかりにくいですが、危機的な場面で有効な手段を考えつく能力とか、そもそも危機的な場面に陥らないようにする能力と思います。

もう少し具体的に考えると、ありとあらゆる起こりうる未来を想定する能力、起こりうる未来に対して準備する能力、想定してなかった未来が起こった時に対処する能力、ということになりますね。

つまり、リスクマネジメントとかプロジェクト管理の能力ということになるのかな。
特に、今までに経験したことのない新しいプロジェクトに対してどう対応できるか、を見れば、その人が頭がいいかどうかが判断できるように思います。

そして、この「未体験のプロジェクトへの対応能力」というのは、記憶力とか、論理的に考える力とか、先を読む力とか、そういったものの総合力になってますよね。

では、この「未体験のプロジェクトへの対応能力」を鍛えるにはどうすればいいか。
つまり頭を良くするにはどうすればいいか。

やっぱり、未体験のことをどんどんやってみることかなと思います。
起こりうる未来の想定を広げること、想定してなかったことが起こった時に何をしたらどうなったという経験を積むこと、過去の経験を未知の状況に適用してみること、どんな準備をしておけば良かったか反省すること、などが「未知の状況への対応能力」を鍛えることになるんじゃないかなと。

年をとって、過去の経験で対応できることばっかりやるようになると、だんだん頭が悪くなるような気がしますね。
ずっと同じ環境で同じ仕事をしてるというのは、想像以上に危険なことなのかもしれません。

常に新しいことを試してみる、やったことのないことをやってみるというのは、大事というよりむしろ必要不可欠なことで、そうしないとどんどん知力は落ちていくのかなと思います。


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